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2013年9月30日 (月)

宇宙戦艦ヤマト2199のTV放映終了

世間では「あまちゃん」や「半沢直樹」の終了に話題が集まっているが、個人的には「宇宙戦艦ヤマト2199」の終了の方が淋しい。もちろん、「あまちゃん」や「半沢直樹」も時々は見ていたが、最初の放映時、ほとんどの同級生が裏番組の「アルプスの少女ハイジ」を見ていた中で最初は人気が出なかった「宇宙戦艦ヤマト」を見続けていた者としては、ヤマト2199はテレビ地上波での放映が始まる前から気になる存在だった。ただ、筋金入りのファンとしては、雑な作られ方をしているようであれば大いに批判するつもりであった。

 
だが、そうした心配(?)は杞憂に終わった。リニューアルされたヤマトは非常に丁寧に作られていて、参加したスタッフのヤマトへの愛情と熱意が感じられる作品に仕上がっていた。唯一の不満は松本零士の名前が出てこないこと。コスモゼロのデザインや佐渡先生などは明らかにオリジナルの色合いが強く残っているし、沖田艦長や徳川機関長なども明らかにオリジナルの松本キャラの雰囲気を残している。西崎義展との確執はあったにしろ、ヤマトは松本零士の存在なしには成立しえなかった作品である以上、その点だけは少しさびしかった。その点以外は、かつてのファンとして100点満点に近い評価を与えたい出来で、さすがは押井守る総監督…とうなってしまった。
 

オリジナルの際に、ツッコミを入れたかった様々なポイント、例えばガミラス人の肌の色の違いや、七色星団やガミラス本星での戦いのガミラスの兵力の少なさなどに納得できる背景を作り、森雪以外の魅力的な女性キャラとそれにまつわる面白いエピソードをちりばめつつも、波動砲の試射や冥王星の戦い、ガスエネルギー生命体といったポイントとなるエピソードは確実に踏襲し、緻密な形でリニューアルしている。そして、新しいキャラと絡めたエピソードと元々の重要なエピソードをバランス良く配置し、全体としての面白さを増している。人気作品のリニューアルはある意味ではけっこう難しいのだが、今回は大変良質な作品に仕上がっている。これはやはり、制作するスタッフたちのヤマトという作品への深い愛情がその根底にあったからではないかと思う。

本放送は9月をもって終了したが、オリジナルの最初の放映時とは異なり、今はDVDやブルーレイなどのソフトもあり、レンタルなどもあって割と手軽に見直すことが可能である。その中で、TV放映時には気付かなかった細かな設定やこだわりを、2度、3度と見直す中で発見することもある。これからはそれを楽しみたいと思っている。

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