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2014年4月30日 (水)

目先の利益ではなく

アベノミクスならぬアベノリスクの暴走が続いている。時代遅れの軍国主義路線を目標にした法律の制定や改悪なども大きな問題だが、経済的にも目先の利益を追求して国益を損なうような危うい道を突き進んでいるように感じられる。
例えば、国民の過半数が反対もしくは慎重にと考えている原発の再稼働などがその典型である。国民の税金をズブズブ投入し、事故の際の後始末や補償などを考慮せずに「安い」と喧伝する原子力発電だが、フクシマでの事故で明らかになったように、一度事故を起こせば、多少の「黒字」など吹っ飛んでしまう。それに核廃棄物の処理の問題、電源を狙ったテロの危険、火山の噴火や地震・津波の災害に対する備えや補償などを長期的に考えれば、原子力発電は明らかに高くつく。しかも、重大な事故が起これば、国土や海洋を汚染し、多くの国民の生活を圧迫することは少し考えればわかる。
TPPについても、関税の撤回は多国籍企業にとっては有益だが、国民にとってはどうか。キナ臭い国際情勢が続く中、食料自給率を低下させる方向は非常に危うい。それに遺伝子操作の作物の危険性はヨーロッパでも問題視されているが、安全基準を「貿易障壁」としかねないようなTPPが本当に国民にとってプラスになるのか。大企業だけが恩恵を受け、労働者の賃金を上げなかったツケは貧困の拡大、家族の崩壊、医療・介護の崩壊といった様々な問題につながっている。
武器輸出の解禁なども、目先の利益を考えれば儲かるだろうが、戦後日本が培ってきた不戦・平和のイメージを破壊してしまう。それは、長期的に見て日本の信用・信頼を阻害してしまうことにもつながりかねない。そうしたことも含めて考えれば、目先の利益のために変えてはいけないものを変えていこうとしている流れが見えてくる。
平和の時代こそが、国を豊かにし人々の生活を豊かにして幸福を広げていく。日本は今、危機の時代を迎えている。

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