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2014年7月31日 (木)

女性が先に死ぬ物語

ジブリの「風立ちぬ」のDVDを見た。主人公の堀越二郎の婚約者菜穂子は、途中、結核で亡くなる。主人公に恋人がいて、物語が進み、どちらか一方が亡くなってしまう時、亡くなるのは女性であるケースはかなり多い。
それを最初に意識したのは、新井素子の小説『グリーン・レクイエム』の明日香だった。他にも立原あゆみの『本気!』の久美子やアニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト』の森雪やマンガ『ピグマリオ』のオリエ、マンガ・アニメ・映画の『デビルマン』の美樹などもそうである。恋人ではないが『ポーの一族』でもメリーベルは兄のエドガーよりも早く消滅してしまう。ざっと部屋を見渡しただけでも、これだけの女性が先に死ぬ物語がある。
逆に、男性が先に死ぬ物語は、というとなかなか思い当たらない。せいぜい『銀河英雄伝説』でラインハルトやヤン・ウェンリーがヒルダやフレデリカよりにも先に死ぬのを思い出した程度である。それくらい、男性が先に死ぬ物語は少ない、ということなのだろうか。
だが、現実はどうか。生物学的には女性の方が生命力は強いようである。平均寿命も、だいたい、女性の方が長い。夫婦でも、女性が年下であることが多いのもあって女性の方が男性よりも早くなくなる場合は少ない。どうも物語の傾向と現実は正反対だと言えそうである。

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