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2014年9月30日 (火)

やり過ぎた「新自由主義」

スコットランドの独立に関わる国民投票では、かろうじて独立反対の票が賛成を上回り、スコットランドは連合王国の一員に留まる結果となった。スコッチ・ウイスキーを愛飲するものとしてはスコッチ・ウイスキーが今まで通りの値段で飲めるのは喜ばしいが、「新自由主義」の大都市・大企業・金持ち優先…地方と一般労働者・若者切捨て…に対する不満と怒りがスコットランドの独立運動の高まりにつながったのだと見ている。

それとは表れ方が異なるが、「イスラム国」の勢力拡大も実は、その根っこに「新自由主義」の暴走の問題があると推察される。なぜ、多くの外国人の若者が住んでいる自国を捨てて「イスラム国」の「テロ」に身を投じるのか。それは、住んでいる国で普通に生活していても幸せではないからだろう。普通に生きようとしても格差の拡大によって不安定な生活を強いられ、貧困の不安や恐怖に悩まされ…そんな毎日をいくら繰り返していても希望は持てず、自己肯定感は失われていく。そんな隙間を支えるものとして「イスラム国」が「聖戦」という物語を用意した時、実は、格差を拡大させ続け希望を奪っている国々に、それにとって代わる理想や物語を用意する術はない。実は、人々の「労働」を安く買いたたき続けるシステムそのものが「イスラム国」を強化させているのである。

「テロとの戦い」…それは、力によって相手を殲滅することでは勝利を得られない。格差や貧困を野放しにすることこそが、テロリストを生み出す土壌となっているからである。本当の意味で「テロとの戦い」を進めようとするならば、貧困を撲滅してテロリストの供給源を断つことしかない。そのためには「新自由主義」こそ間違いであったということに人々が気付く必要がある。弱者の声を「問答無用」とばかりに切り捨て続けた「新自由主義」は、人々の絆を切り裂き、あちこちに戦いの火種を撒き続けている。破壊と荒廃の「新自由主義」から軌道修正をすることこそ、テロに打ち勝ち、世界に平和と安定を取り戻す道である。

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