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2015年7月31日 (金)

嘘について

子どもの頃は「嘘は絶対にダメ」と教えられてきたが、臨床心理学をそれなりに学んだ今、嘘を全面的に否定する気はない。弱い自分を何とか守り、自我の崩壊を防ぐためについてしまうような嘘は、ある意味では人間として仕方がない部分もあるからだ。また、誰かを守るために自分を犠牲にしてつく嘘もある。弱い立場の人々を守るための防波堤となり、自分が傷ついたり損害を被ったりするような嘘ならば、心情的には許せるように思う。
ただ、悪質で許せないと感じる嘘もある。自分の失敗やミスをごまかし、その責任回避を図り、結果として他の人やより弱い人たちを傷つけるような嘘である。あるいは、その嘘によって他人をだまし、自分が利益を得ようとする嘘。嘘というよりも詐欺だろう。
今、日本の政治には嘘が満ち溢れている。かつての政権もたくさん嘘を重ねてきたが、現在の政権ほどのウソツキは多分存在しないだろう。戦争法案の審議で安倍政権の支持率が急落しているが、これは「理解が進んでいない」のではなく「理解が進んだ」からこそ、政権の嘘まみれの発言に怒りを覚える国民が急増しているからだろう。
ハワイでのTPP交渉にしても、自民党は「TPP反対」を公約に掲げていた。つまり、国の運命を左右するような重要事を嘘をついてあっさりひっくり返し、国民の安全や富をアメリカ多国籍大企業に売り渡して恥じないことを進めているのである。
個人の嘘のレベルなら、ある程度仕方のない部分もそれなりにある。けれども、政権与党の嘘は、多くの国民や国の富を巻き込み、国民と日本を不幸にしていく。こういう類の嘘は、絶対に許してはならない。

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