« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2015年11月30日 (月)

本当の「テロとの戦い」

フランスでのテロの後、世界各地でテロに対する緊張感が高まっている。テロの犠牲になった人々には、心から哀悼の意をささげたいと思う。一般市民を標的にしたテロは無論、許されることではないが、ISの支配地域と見られるところを空爆してもテロは防げないだろう。それどころか、テロリストではない市民の犠牲も当然出る。それが、新たなテロリストを生むことにつながる可能性をはらんでいる。武力制裁は、テロに対して必ずしも有効とは言えない…というのが、9.11以降の世界で、我々が学ばなければならないことだろう。
では、何が有効なのか。残念ながら、簡単にテロを止めるすべはない。だが、テロリストを増加させる流れを止める道はある。それは、なぜテロリストが生まれたのか……ということを考察していけばよい。差別と貧困、そしてそれによる社会への絶望が原因だと言えよう。自分が一人の人間として大切にされ、まじめに働けばそれなりに十分な収入が得られて幸福に暮らしていけるような社会にいれば、多くの人はそのような社会を壊したいとは考えないだろう。しかし、差別やいじめによって人間性を否定され、まじめに働いても貧困から抜け出せず、不安や不満も取り上げてくれないような社会であれば、破壊したいと考えても不思議ではない。つまり、差別と格差による貧困がテロリストを生み出す土壌となるのである。
だから、格差社会を是正し、マイノリティーの声に耳を傾けて、弱い立場の人々の人権を大切にする社会・国・世界を作る努力を積み重ねることが本当の意味でのテロとの戦いとなる。つまり、安倍政権のやっていることの反対をやればいいということなのである。その意味で、平和憲法の制約の中で軍事的な行動を制限されている日本・日本人は、様々な地域でのNPOボランティア活動によって、長年、テロとの地道な戦いを積み重ねてきていたといえる。それをぶち壊した安倍政権。そのツケを国民が払わねばならない時が来ることがないことを祈りたいのだが…。残念ながら、その保証はない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »