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2017年6月22日 (木)

最近、海の近くでの仕事が多いせいか、昼休みに周辺の風景を見ていたら、「港」という唱歌が、不意に頭に浮かんだ。確か、小学校の音楽で習ったような……。でも、3歳上の姉がいたので、多分、授業で習う前に知っていたと思う。ついでに歌詞も思い出してみる。

空も港も夜は晴れて 月に数ます船のかげ
はしけの通いにぎやかに 寄せくる波も黄金なり

ここまでは、すっと出てきた。では、2番は…「響く汽笛に夜は明けて……」その後が出てこない。次の次のフレーズは「…大漁の歌もいさましく 朝日を浴びて船帰る」なのだが。すっきりしないので、家に帰ったら調べてみようと思った。ただし、覚えていたら…という限定がつくのが少し悲しかったが。「調べてみる」…と即座に反応できるのは、意外とビックリだが、20年ほど前に5000冊で数えるのをあきらめた我が蔵書の量からすれば、どの本に掲載されているかは簡単に予想がつく。中公文庫か講談社文庫の「日本の唱歌」だ。しかも、その本は「あぶさん」や「宇宙皇子」の入れてある玄関横の本棚の上にあったはず。奇跡的に夕食後も覚えていたので、早速、中飛雨文庫版を開く。一瞬、目が点になった。

林なしたるほばしらに 花と見まごう船じるし
積荷の歌のにぎわいて 港はいつも春なれや

話が…いや歌詞が違う。あわてて、講談社文庫版を見ると…これも「響く汽笛に…」ではない。これは困った…と思いながら下の解説を見てみると、あった。ありました。その後、昭和17年に2番の歌詞が書き換えられて文部省の初等科音楽に収録され、戦後に引き継がれたという。

響く汽笛に夜は明けて いつか消えゆく空の星
大漁の歌も勇ましく 朝日を浴びて船帰る

うん。確かにこんな歌詞でした。ようやく納得。心のざわつきも鎮まった。でも、この歌は、今の若い人たちって知らないんじゃないだろうか。夜明け前から朝方の漁港の風景や賑わいが浮かんでくる歌詞だが、言葉が少し古い。音楽の教科書に残っているかは微妙なところだ。懐かしい歌ではあるのだが。

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