タキオン粒子
光より速い粒子…そう考えて設定されたのがタキオンである。もちろん、その実在は現時点では確認されていないし、もしかしたら存在しない架空の粒子に過ぎないのかもしれない。けれども、光より速い粒子が存在すればどうなるのか…という点は非常に興味深い思考実験でもある。
タキオン粒子を初めて知ったのは、「宇宙戦艦ヤマト」であった。放射能除去装置を手に入れるために、1年以内に14万8000光年離れた大マゼラン星雲のイスカンダル星へ行って帰って来なければならない。そのためには光の速度以下で移動していては不可能なので超光速飛行による移動が必要となる。それがワープであり、それを可能にするのがタキオン粒子である。…後に、講談社のブルーバックスを読み漁り、こうした考え方が科学的な議論や推論に基づいたものだという事を知る。そして、タキオンを発射する波動砲の描写において粒子が砲口に吸い込まれていくのは理論的に正しいのだと知って感動した覚えもある。
私が生きているうちに人類が他の太陽系惑星の上に立つことはもしかしたら出来るかもしれないが、最も近い恒星であるケンタウルス座α星に達する事は無理だと思われる。けれども、恒星間飛行、さらにはアンドロメダ星雲や他の銀河星雲まで達する可能性を考える事は良い事である。愚かな戦争によって人類が滅亡しないためにも、戦争に使う金を大幅に削減して宇宙の探査や宇宙の平和利用の研究に回せば良いと思うのだが……。
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